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Southwest
グランド・キャニオンから高速を64号→180号→179号と乗り換え、
セドナ(Sedona)へ向かう。

セドナ途中、周りにほとんど何もないような所に
ぽつんと建っていた土産屋がものすごく良かった。
名前も正確な住所も忘れてしまったけれど、
割としっかりしたものを売っていた。
Southwest でよく見かける、インデイアンものを売る店。
バッファローの頭蓋骨の飾り物とか、
皮の敷物とか、蛇の剥製とか、
動物愛護協会の人が見たら、ひっくりかえるようなものばかり
売っているわけだけれど、
自分が買いたいと思うものをオーナーが集めて売っている、という印象を受けた。
質がいい割には値段はべらぼうに高いわけではない。

それから、突然の大雨に出会う。
前方に巨大な雨雲があり、大雨が降っているのが見えていた。
我々の頭上はカラッと晴れている。
天気は地域によって違うことは頭では分かるのだけれど、
実際に目の当たりにすると不思議なものだ。
感心して眺めていて、ふと、自分たちがその雨雲に向かって走っていることに気づく。
気づいてまもなく、視界がなくなるほどの大雨の中に入り込んでしまった。
「バケツをひっくり返したような」というのはアリゾナ州の人が思いついた表現なんじゃないかと思う。
ウインカーを最高速度で動かしても、間に合わないほどの大雨だった。
雨量だけでなく、その始まりと終わりも激しい。
少しづつ雨量が増えていく(或いは減っていく)のではなくて、
境界線がきちんとある。
大雨が突然止んだ時に後ろを振り返ると、
そこには、まだどしゃぶりの中にいる後続車がいた。

セドナセドナ。
岩山に囲まれた街。
ジープで岩山道を行くツアーがあったり、
ニューエイジの街として知られていたりして、
とてもツーリステイックだ。 
物価は高い上に、モーテルや食べ物や
土産物の質は全般的に低い。
しかし、そういうことを気にしなければ、
とても魅力的な街である。
とにかく岩山がかっこいい。
アリゾナにいることを実感させる赤茶けた岩肌。
歴史を物語る何本もの横縞。
走っても走っても、そこにいる大きさ。
孫悟空の気持ちがよく分かる。

セドナでは、太陽が出ているのに、1日のうちに何度もスコールがやってくる。
何度も雷が落ちる。
その結果、見事な虹を見ることができる。
岩山と岩山の間に、分度器で書いたみたいな180度の虹が出る。
そして、1日の締めくくりは、真っ赤な夕日だ。
尋常ではない赤。
岩山や雷に負けないように、太陽が自己主張しているような赤だった。

これがセドナの街。
旅はまだまだ始まったばかりなのに、
かなりの強さで胸を鷲掴みにされたような気がした。

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