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兄弟の間や親と子の間の関係についてを、 素直に描いた映画だと思う。 しかし、素直な分だけ、いろいろなことが見えてくる。 1つには、家族の愛。 口には出さないけれど、 どれだけ深く思いあっているかということ。 もう1つは、家族の愛の危険性。 関係はより深くなったが、 或いはもともと深いがために、 周りを傷つけていく危険性。 映画の前半は、シングル・マザーの母親と 男の子2人兄弟の日常生活が描かれる。 貧乏ではあるけれど、ほのぼのとした毎日だ。 主人公の男の子は、 いろいろと不満はあるけれど、 適当に文句を言ったり、 ガールフレンドができたりで、 結構うまくやっている。 しかし、後半に入ると、 小さな問題が知らぬ間に複雑に絡まりあい、 話はどんどんシリアスになっていく。 どれも、家族のことが絡んだ問題だ。 そして、男の子が家族を守ったり、 或いは優先させることにより、 その結果として、人が傷つき、 ひどい場合には、人生がメチャクチャになってしまう人が登場す ることになる。 映画の中心に流れるものは、 たぶん、美しいほうの家族愛なんだろうと思う。 しかし、結果的には、 危険性を含んだ家族愛についても しっかりと描いている。 映画の前半にあるように、 普段はいい家族であっても、 (後半で見られるように) 何かがあると、 物事の見極めが家族を軸として判断されること。 芯の1本通った男の子が、 家族のことが絡むとコントロールが利かなくなってしまうこと。 愛が深ければ深いほど、 深刻な結果を伴うことになるということが描かれているのではないかと思う。 もちろん、家族の愛は大切だ。 出来れば、生きていくうえで、 もらったりあげたり出来たほうがいいと思う。 しかし、「家族」の定義はできるだけ広いほうがいいんじゃないか。 愛は深いより多いほうがいいんじゃないか。 いろいろと考えることになる映画である。 (2005年4月6日) |
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