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前回に引き続き日本関連の映画。 この映画を観る予定は全くなかった。 ハリウッド映画の侍モノの上に、主役がトム・クルーズだからだ。 こんなことを言うのは大変におこがましいとは思うけれど、トム・クルーズは私が初めてぼーっとならなかった俳優である。 高校生くらいまでは、映画を観れば大抵は主役の男優にぼーっとなっていた。 帰りの道すがら、ずっと白昼夢の中にいて、 気が付いたら家の前にいたという具合だ。 「E.T.」を観た時でさえ起きたその現象が (相手はE.T.ではなくてエリオット少年) 「トップ・ガン」では起きなかった。 私にとってある意味、記念碑的な俳優である。 そんなこともあって観る予定はなかったんだけれど、 友達が声を揃えて「良かった」と言うので 気が変わった。 日本の俳優にしっかりした感じの人が揃っているので、ちょっと期待できるかな、という気持ちもあった。 観た感想は、ハリウッド映画のセンスと技術(と予算)を使って、素材(日本)のもともとの面白さをうまく出した映像になっているなというもの。 美しさ、醜さ、弱さ、強さがどれも描かれていたのが好印象だった。 背筋にゾクゾクっとくるシーンも幾つかあった。 個人的には真田広之さんの刀さばきが すごくいいと思う。 カッコいいと言うより、色っぽい。 人を切るとか言うことを考える前に、きれいだなあと思ってしまった。 とは言うものの、映画を観てやはり何だか深く考え込んだ。 映画の副題が「勇(Courage)」「忠(Loyality)」 「名誉(Honor)」(+「トム・クルーズ」←これはよく分からない)となっていたけれど、 私はここに「尊重(Respect)」を加えたいと思う。 映画の中で描かれていたものは、あれは「尊重」ということなんじゃないかと思う。 言うまでもないことなのかもしれないけれど、 「勇」「忠」「名誉」から「尊重」の気持ちを抜いたら、単なる「身のほど知らず」か「犬」か「野心家」になってしまうような気がする。 私の隣りで、白人のおじさんが嗚咽を漏らしていたけれど、その辺の気持ちは万国共通に胸をうつんだなあと、そうなんだなあと、ちょっとうれしかった。 この「尊重」を皆がある程度保つことができれば、 物事はそんなに悪い方向へは行かないんじゃないか?とふと思う。 気持ちの中に、「自分はどうだ?そんなに大層な人間か?」という問いかけが出来なくなった時、 「尊重」は失われて行くような気がする。 別に侍は尊かったとか、そういう意味では全くなくて。 たぶん現実の侍は映画ほどいいもんじゃなかったと思うし。 それから、観ていてふと気が付いたのは、 そう言えば、将軍はいつも戦線の一番前にいたんだなあということ。 考えてみれば、日本だけでなく、どこの国でも大将が先頭を切っていたように思う。 いつの頃から、大将は命令するだけになったのだろう? 話は変わって、噂によれば、物語の背景を全く無視してでも、ハリウッド映画のセリフが全て英語であることが多いのは、 北米人が極端に字幕を読むのを嫌うかららしい。 ちょっと古いけれど、「The Last Emperor」なんかでも、中国の人同士が流暢な英語で会話をしていましたよね。 今回もああいう風なのかと思っていたらば、 思いのほか日本語の占める割合が高く、 結果、かなりな量の字幕が出ていた。 とは言っても、肝心なところは英語なわけだけれど、 日本人の中で英語を話す人と話さない人、 或は、英語であるべき場面と日本語であるべき場面をうまく分けていて、 これはあり得るかなというギリギリの線にまとめ上げていた。 クルーズ氏も頑張って日本語を話していました。 ところで、そのクルーズ氏は着物も随分とお似合いだったんだけれど、あるシーンで素敵な西洋風のコーデイネイトをされています。 バカバカしくて、ああいうの、私はすごく好きです。 これから観る方は探してみてください。 |
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