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Japanese Story
とは言っても巷にまだまだある、
「こんな奴はいない」と思うような
日本人(とかアジア人)が出てくる映画かなと
最初は思ったのだけれど、
(題名からして何のヒネリもない)
結果的には結構納得させられるものがあった。

オーストラリアの赤茶けた大地にはまったく
不釣合いなスーツ姿の日本の男が画面に映る。
それから、美人というのとは違うけれど、
タフな美しさがあるオーストラリアの女の日常生活がしばらく流れる。
どう考えても合いそうにないその2人が、
最初は対立しながらも、
最終的にはある程度心を通じ合わせて、
お互いの国の文化を尊重し合うようになる、
というストーリーだ。

視点は一方的である。
日本から来る関連会社の社長の息子を
アテンドすることになった
オーストラリアの女からのものだ。
映画を観ているほうも、
彼女といっしょに、
不可解な日本の男を観察していくことになる。
女の心の開き方やその速度がとてもリアルだった。

エキストラのような感じだった男に
少しづつキャラクターが付いていく。
その速度と分量が、
映画の中の女が感じているのと
観ている私が感じているのとで、
ほぼ同じだったんじゃないかと思う。

それとは別に、
私は日本で生まれ育ったものとして、
オーストラリアの女のことはよく分からない。
ストーリーとして、
この展開には少々無理があるなと思うところを、
「オーストラリアの女なら、そういう風になるのかもしれないな」と
自分が思い始めたところも興味深かった。
これは明らかに、映画からの副作用によるものだと思う。

しかし、その無理のある展開ぶりは加速し、
話は予想もつかない方向へ進んでいく。
実のところを言うと、
どーしてそんなことになってしまったのか、
今だに分からないでいる。
オーストラリア人が「危険だ」と言ったならば、
それは「本当に」危険なのだと
思ったほうがいいらしいが、
それを裏付けるような展開である。
「そんなことになった」あの日本の男も
きっと私と同じくらい今だに分からないでいるだろう。
男の途方にくれている空気が画面にふわふわと漂っていた。

思いつくままにパッパッと撮影していったような、
大雑把な感じがするのに、
じっくり観たという感じの残る映画だ。

(2005年1月19日)


 


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Japanese Story
【監督】 Sue Brooks
【キャスト】 Toni Collette
Gotaro Tsunashima
【関連サイト】 www.imdb.com/
title/tt0304229/
( 2003年公開 )   

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